「千川駅」徒歩5分。自然のクーラーを体感できる「粟島神社」

連日の猛暑続きで、少々バテぎみではないでしょうか。
千川周辺には自然のクーラーを体感できる神社仏閣がたくさんあります。
その中に自然の湧水の池がある涼しげな神社があるのはご存知でしょうか。

千川駅から徒歩5分ほどの住宅街の中にある、お散歩コースにはうってつけの穴場スポット!「粟島神社」です。
境内はこじんまりとしながらも春には河津桜、秋には紅葉が見られることで地元の人から人気の神社。
今回は、そんな都会のオアシスともいえる池のある「粟島神社」をご紹介します。

今昔を思わせる「像とオブジェ」

地元では別名「亀神社」ともいわれていました。
境内にある池に、たくさんの亀がいたことからそう呼ばれていたそうです。
現在は多少減ってはいるものの、近所の子どもたちにとっては近くで見られる亀のいる神社として今でも人気です。

では、さっそく中へ入ってみましょう。
「おや?これは!」
鳥居をくぐると懐かしい物がありました!

「久しぶりー」と声を掛けたくなる、小学校には当たり前に立っていた二宮金次郎像が!
今もまじめに薪を背負い本を読んでいました。
どうしてここに?と思いながら、ふと横を見ると今度はフクロウのオブジェが。

こちらは、フランスの芸術家のデザインによって平成21年に寄贈されました。
愛嬌のある、まん丸の目がカワイイですね。

涼しさを感じる池には鯉と亀が

狛犬の前を通り、弁天池にかかる太鼓橋を渡ると社殿があります。
弁天池は自然の湧水の池で、豊島区および北区、板橋区、文京区をかつて流れていた谷端川(やばたがわ)の水源でした。

池には優雅に泳ぐ錦鯉や、気持ちよさそうに空を見上げて甲羅干しをしている亀がいます。

キラキラと太陽の光を浴びた水面には、鯉が泳ぐ波紋ができ、垂れ下がった木の葉は風でゆらゆらと揺れています。
そんな様子をぼーっと眺めているだけで涼しげな光景に癒され、つい夏の暑さを忘れてしまうほどです。

ご祭神は、一寸法師のモデル

手水舎の横に立っている石碑に書かれた由緒によると、
「粟島神社」の創建年代は不詳ながら鎌倉時代の末期頃に水の神を祀り、弁天様と地元民に親しまれ江戸の頃から大正末期まで雨乞の祈祷も行われていたとのことです。

現在、長崎神社の境外末社になっており、ご祭神は少彦名命(スクナヒコナノミコト)が祀られています。一寸法師のモデルといわれています。
病気平癒、五穀豊穣など古くから医薬・薬業の守護神としても知られています。

半世紀の時の流れを感じる社殿

昭和43年8月に氏子会により神殿が再建されました。

屋根の垂木や梁・本坪鈴(ほんつぼすず)、通称ガラガラに半世紀分の趣と風格が漂っています。
参拝した証として貼られた「千社札」(せんじゃふだ)にも人々の願いと歴史を感じます。

社殿の奥には神輿を収めている神輿庫があり、その横には社務所があります。
和室は時間貸しされていて、曜日によっては学習塾や習い事の教室が開かれているようです。

金次郎も見守る現代の寺子屋?

この日も学校が終わった子どもたちが次から次へと中へ入っていきました。
学習塾の時間には、金次郎像の前に小学生のカラフルな自転車が並びます。
「なるほど!だからここに金次郎がいるのね!」と納得です。
まるで昔の寺子屋のような感じではないでしょうか。

地域ぐるみで未来を担う子どもたちを守り、育てていることがよく分かります。
親御さんたちもここなら安心して預けられますね。

これからも「粟島神社」は、時代が変わっても神社の役割は変わらず町の中心となり、
住民に憩いの場と心のよりどころを与える存在であり続けていくことでしょう。

気軽に立ち寄れる広さの境内は日本庭園を思わせる太鼓橋に、鯉と亀が訪れる人を和ませてくれる落ち着いた雰囲気の神社でした。
ちなみに、鯉や亀にはエサはあげられませんので、優しく見守ってくださいね。
千川にお越しの際は散策コースに入れて、池を眺めにちょっと寄り道してみてはいかがでしょうか。

粟島神社
住所:東京都豊島区要町2-14-4
最寄り駅:東京メトロ有楽町線・副都心線「千川駅」から徒歩5分
電話番号:03-3957-0481

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。