芸術鑑賞ができる!千川のアトリエ跡地に造られた「千川彫刻公園」

千川駅周辺には公園がいくつか点在しますが、その公園の中に芸術を鑑賞できる公園があるのはご存知でしょうか。

駅を出て2分ほど歩くと住宅街に、こんもりとした木々が生い茂る一角があります。
かつてその場所にはアトリエがあり、その跡地に造られたのが今回ご紹介する「千川彫刻公園」です。

何気なくGoogle mapで千川駅周辺を探索していて初めて知りました。

好奇心をくすぐる他の多くの公園にはない芸術を思わせるネーミングと、比較的にできて新しい公園という事もあり「見てみたいなー」と興味が湧いたので行ってきました!

お分かりいただけるだろうか?

パッと見た目はごく普通の公園のように見えますが、中央に伸びをするように体をくねらせた人の形をした像がこちらを向いているのが。
さらにその背後には、背中に筋が通ったもう1体の姿も見えます。

「キャー!」って心霊スポットではありませんのでご安心を。

夏真っ盛りのこの日は、草木と一体化しているため、まるでブロンズ像を探せ!状態になって分かりづらくなっていました(笑)。

では、改めて横の入り口から公園内を見ていきましょう。

日本の情緒を感じる枯山水を思わせる園内

手前には古さを感じる石段や石畳、石塔が置かれ風情を感じる造りになっています。

巌や木の間に置かれた彫刻は、先程遠くから見えたブロンズ像。

つい「この暑さで脱ぎたくなるのも分かるよ」と言ってしまいたくなる「春」と題した作品です(笑)。

園内には4体の彫刻が、見る角度によって楽しめます

つづいて見えてきたのは、遊具を見つめて遊びたそうな後ろ姿の「少女と仔やぎ」像。

抱いているのは犬?それともウサギ?と思ったら仔やぎでした!(笑)。

その視線の左奥には、「坐像」の女性像。

ボーっと遊具を眺めている傍らには、誰かが忘れていった子どものおもちゃがあります。
まるで、取りに来るのを待っているかのようです。

最後の1体は腕を前に組み今にもコサックダンスを踊りだしそうな、作品名「空を見上げる」像です。

何を見ているのかな?と思い後ろに回ってみました。

時計を見ているようでもあり、前のベンチに座っている女性の会話を聞いて黄昏ているようにも見えますね(笑)。

最初に紹介した像の後ろ姿は、脱ぐのを手伝ってやりたくなるくらいリアルでした。

普段は、あまり児童公園に立ち寄ったりすることのない私ですが、彫刻に惹かれ入ってみたら思いのほか楽しめました♪

彫刻家、中野素昂(なかのそこう)の住宅・アトリエ跡地だった

「千川彫刻公園」が開園したのは1993年4月。

名前の由来を調べてみると、1930年代頃に要町や千川近隣には多くの芸術家村が点在しており、「池袋モンパルナス」と呼ばれて多くの人が芸術にいそしんでいたそうです。

この公園は、かつて彫刻家(中野素昂)の住宅・アトリエがあったことにより「千川彫刻公園」と名前が付けられたとのことです。

展示されている彫刻は、中野素昂の「空をみあげる」・「坐像」と峯孝の「春」、中野蒋の「少女と仔やぎ」の3人による作品です。

そんなことを知ってか知らずか、訪れた日には近くに勤務する従業員の休憩や待ち合わせ場所になっていました。
また聞くところによると芸人のネタ合わせの場所にも使われていたとか。

更に、千川一丁目には今まで公園が一つもなく初めてできた貴重な公園とのことで、近所に住む小さいお子さんを連れたママたちが砂場や遊具で遊ばせている様子も。

自然に触れることもできて、目が届くちょうど良い広さの園内は地域の子どもたちの格好の遊び場になっています。

入り口にはスロープやトイレもあり、訪れる人に優しい公園です。

残念ながらアトリエの面影は残ってはいませんが、無料で彫刻家たちの作品を360度見ることができる「千川彫刻公園」に、ぜひ訪れて芸術鑑賞をして見てはいかがでしょうか。

千川彫刻公園
住所:東京都豊島区 千川1-24-2
最寄り駅:東京メトロ有楽町線・副都心線「千川駅」徒歩2分
営業時間・開場時間:24時間

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。