円形のステンドグラスが特徴的な椎名町にある『カトリック豊島教会』

東京都内には、有名建築家が設計した教会が数多くあります。斬新な外観やうつくしいステンドグラスなど、それぞれに建築家のこだわりや特徴が異なり、見る人を惹きつける魅力的な建築物です。

その中で、軽井沢の聖パウロ・カトリック教会を含め多くの建物を設計したことで知られている、建築家アントニン・レーモンドにより設計された教会が椎名町にあるのはご存知でしょうか。

椎名町駅から要町駅へと繋がる山手通り沿いを歩くこと6分ほどの所に、○や▢に切り取られた窓が並んでいる白い建物『カトリック豊島教会』(聖パトリック教会)があります。

前を通る度にずっと気になっていたので、今回近づいて見てみることに。

ライトの弟子!建築家アントニン・レーモンド設計の『カトリック豊島教会』

見上げた屋根には十字架が掲げられ、門を入った右手にマリア様の像と敷地内右奥には併設された“聖パトリック幼稚園”が。

交互に並ぶ○と▢の窓が厳かなイメージの教会とは違って、外観は親しみやすくとてもかわいらしい印象です。

そんな『カトリック豊島教会』を設計したのは、以前ご紹介した「自由学園 明日館」を手掛けた世界屈指の建築家フランク・ロイド・ライトの弟子、アントニン・レーモンドにより1956年に建築されました。

そのアントニン・レーモンドが日本で活動するきっかけとなったのは、1919年にライトの助手として帝国ホテル建設のために来日したことだと言います。

今ではモダニズム建築として、日本の近代建築に影響を及ぼしたとされる作品を多く残した建物の一つ『カトリック豊島教会』へ、開け放たれた扉からさっそく中に入って見ましょう!

ちなみに、扉の取っ手及び聖堂のベンチ・建具・色ガラスなどは、奥様のエミ夫人によるデザインとのこと。

ステンドグラス風の色ガラスから差し込む虹色の光に包まれた聖堂内

聖堂内に入った瞬間、目の前の光景に息を飲みました。

高い天井に無機質なコンクリート打ち放しの壁と、天蓋のある本祭壇中央のシンプルな十字架が、荘厳な雰囲気を漂わせています。

太陽の光を採り入れる折れ板壁構造のステンドグラス(色ガラス)から、広い曲線を描く庇などの特徴的な構造によって、紫色の光がより一層、神秘的な空間を演出しているようです。

1948年アイルランドの宣教師によって創立。豊島教会の保護聖人「聖パトリック」

本祭壇の左の壁には、アイルランドの国の保護聖人及び当教会の聖人でもある「聖パトリック」の像と聖画が飾られています。

振り向いた正面入り口の上、2階部分の窓にも『カトリック豊島教会』のシンボル「聖パトリック」のステンドグラスがハメ込まれており、作られて60年以上経った今でも色褪せることなく輝くアート作品です。

積み木を重ねたような、かわいい!デザインの塔屋

教会の裏側へ回ると、正方形の積み木を3段重ねたような塔屋を見ることができます。
思わず「かわいい!」と声が出たほどです。

白い壁に階層ごとに違う配置の○と▢の窓が、遊び心あふれる造りになっています。特に赤い色ガラスがよく映えるデザインに、いろいろな角度から見たくて塔の周りをウロウロしてしまいました。

まるで、おもちゃのお城のようですよね。
そんな誰もが、ついニッコリ♪してしまうレーモンド夫妻のデザインセンスに、訪れる人も多い『カトリック豊島教会』。

外観だけでも見る価値がある、一度は訪れたい教会ではないでしょうか。

ただし、幼稚園の敷地内でもありますので訪れる際には、ご迷惑にならないように十分気を付けて下さいね。

カトリック豊島教会
住所:東京都豊島区長崎1丁目28-22
最寄り駅:西武池袋線/椎名町駅 北口徒歩6分
    :東京メトロ有楽町線・副都心線/要町駅4番出口徒歩6分
TEL:03-3957-2540
ミサ:日曜日/7:00・9:30・12:00(英語)
  :月~土曜日/7:30

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。